「魔法少女と麻薬戦争」のあらすじネタバレ！感想と見どころ解説

こんにちは。あらすじブックマーク、管理人の「おうみ」です。ジャンプ＋で話題の「魔法少女と麻薬戦争」という作品をご存知でしょうか？「ヤクザと魔法少女」というあまりに異色な組み合わせや、その衝撃的なあらすじがSNSなどでも注目を集めていますね。まだ読んでいないけれどネタバレが気になる方や、原作情報や単行本の発売日、そして実際に読んだ人の感想や評価を知りたいという方も多いのではないでしょうか。今回はそんな本作の魅力を余すことなくご紹介したいと思います。

この記事を読んで分かること

第1話から第3話までの衝撃的なあらすじと展開
主人公の煤井と魔法少女の凛々など魅力的なキャラ設定
原作となったnote漫画賞や作者についての詳細情報
実際に作品を読んだ読者のリアルな感想やレビュー

魔法少女と麻薬戦争のあらすじと作品情報
魔法少女と麻薬戦争のあらすじと評判

魔法少女と麻薬戦争のあらすじと作品情報

まずは、この作品が一体どんな物語なのか、その基本的な情報を整理していきましょう。タイトルからは想像もつかないようなハードな展開と、緻密に練られた設定が絡み合う、序盤のストーリー展開について詳しく解説していきますね。

本作の衝撃的なあらすじ

物語の舞台は、一見すると現代の東京と変わりませんが、そこには決定的な違いがあります。「キャンディ」と呼ばれる謎の麻薬が蔓延し、社会を蝕んでいるのです。このキャンディ、成分はただの砂糖や香料なのに、ヘロインを遥かに超える快楽作用と中毒性を持つという恐ろしい代物です。

主人公の煤井秋良（すすいあきら）は、広域暴力団「求道会」の傘下組織に所属するヤクザ……というのは表の顔。その正体は、キャンディの製造元を突き止めるために潜入している厚生労働省の麻薬取締官（マトリ）なんです。彼は自身の過去のトラウマから、キャンディを激しく憎んでいます。

第1話では、煤井が組織内でのし上がるために奔走する様子が描かれますが、なんと信頼していた上司と兄貴分に裏切られ、正体がバレてしまいます。廃墟で拷問を受け、手足を破壊され、まさに絶体絶命のピンチ。

そんな彼の前に現れたのが、ブレザーの制服を着た少女、星名凛々（ほしなりり）でした。彼女は自らを「魔法少女」と名乗り、信じられない現象を引き起こします。

ここがポイント

凛々の魔法は「時間を巻き戻す」こと。彼女は煤井の体にかかった時間を巻き戻し、千切れた腕や拷問の傷を一瞬で完治させてしまいます。さらに、襲いかかる敵に対しては、周囲の空間や武器の時間を「部品の状態」や「原子の状態」まで巻き戻して無力化するという、とんでもない戦闘力を見せつけるのです。

命を救われた煤井は、凛々からある取引を持ちかけられます。それは、「キャンディの製造者たちを一緒に皆殺しにする」こと。実はキャンディを作っているのは、かつて凛々と共に世界を救った「元・魔法少女たち」だったのです。こうして、ヤクザ（潜入捜査官）と魔法少女という異色のバディが誕生し、血みどろの麻薬戦争へと身を投じていくことになります。

魅力的な登場キャラの煤井と凛々

この作品を引っ張る二人の主人公、煤井と凛々のキャラクター設定がまた強烈なんですよね。

まず、主人公の煤井秋良。彼はただのマトリではありません。南米ギャング出身の父を持ち、両親をキャンディ中毒による一家心中で亡くした壮絶な過去を持っています。その復讐心は凄まじく、目的のためなら暴力も厭わない狂犬のような男です。

一方で、子供に対しては優しい一面を見せるなど、人間味も併せ持っています。何より、身体能力が人間離れしていて、魔法少女のサポートがあるとはいえ、素手で武装した男たちをなぎ倒すフィジカルの強さは圧巻です。

そして、もう一人の主人公、星名凛々。彼女は「魔法少女」としてかつて地球を救った救世主の一人です。しかし、魔法少女には「人々に認識されない」という残酷な呪いがかかっています。世界を救ったのに誰にも記憶されず、写真にも映らず、声も届かない。そんな孤独の中で、彼女だけが闇落ちせずに正義を貫こうとしています。

魔法少女が見える条件

基本的には誰にも見えない凛々ですが、「キャンディ中毒者」と「魔法をかけられた人間」だけは彼女を認識できます。この設定が物語のサスペンス要素を加速させているんですよね。

凛々は常に飄々としていて、時に煤井をからかうような言動も見せますが、その瞳の奥には深い悲しみと怒りを宿しています。「巻き戻し」の魔法による回復（不死身に近い状態）と、煤井の戦闘力を組み合わせたバトルの爽快感は、本作の大きな魅力と言えるでしょう。

作者の野宮有とメイジメロウ

これほど骨太なストーリーと魅力的なビジュアルを生み出している作者の方々についても触れておきましょう。

原作を担当されているのは、小説家の野宮有（のみやゆう）先生です。第25回電撃小説大賞で選考委員奨励賞を受賞しデビューされた実力派で、『愛に殺された僕たちは』などの著作があります。本作でも、裏社会のリアルな描写や、二転三転するプロットの巧みさは、さすが小説家といったところでしょうか。取材に基づいたという麻薬ビジネスや組織の描写には、ただならぬ説得力があります。

そして、作画を担当されているのがメイジメロウ先生です。過去には『断頭のアルカンジュ』などの作画も担当されています。本作では、可愛らしい魔法少女のデザインと、ドロドロとしたバイオレンス描写のギャップを見事に描き切っています。特に、魔法が発動する瞬間のエフェクトや、アクションシーンの迫力は必見ですね。

note原作漫画賞の大賞受賞作

実はこの『魔法少女と麻薬戦争』、もともとはnoteと少年ジャンプ＋が共同で開催した「少年ジャンプ＋×note 原作漫画賞」の応募作品だったんです。

応募総数3,416件という激戦の中から、見事に連載部門の大賞を受賞して連載が決定しました。野宮先生のコメントによると、この企画はもともと「いつかジャンプ＋に声をかけられたとき用」にストックしていたものだったとか。それがこうして日の目を見て、大人気連載になっているというのは、なんだか夢のある話ですよね。

魔法少女と麻薬戦争のあらすじと評判

ここからは、作品の具体的な見どころや、実際に読んでいる読者の皆さんの評判について見ていきましょう。単行本の情報もまとめていますので、これから読み始める方はぜひ参考にしてください。

ヤクザと魔法少女という見どころ

この作品の最大の見どころは、なんといっても「ファンシー」と「バイオレンス」の融合でしょう。

魔法少女といえば、キラキラしたステッキや可愛らしい衣装が定番ですが、本作ではそのステッキが凶悪な武器となり、可愛らしい衣装が血に染まることも珍しくありません。第2話や第3話でも、凛々以外の魔法少女が登場しますが、彼女たちもまた強烈な個性（と狂気）を持っています。例えば、「殺した相手をファンシーなアートに変える」魔法少女など、敵側のキャラクターも魅力的かつ恐ろしい存在として描かれています。

また、設定のリアリティも見逃せません。魔法というファンタジー要素がありながら、その背景にあるのは貧困、麻薬カルテル、裏社会の利権争いといった重厚なテーマです。煤井が所属するヤクザ組織が、海外の傭兵会社に若手を派遣して実戦経験を積ませている描写など、「現代の麻薬戦争」としての生々しさが物語に緊張感を与えています。

ここが面白い！