こんにちは。あらすじブックマーク、管理人の「おうみ」です。
綿矢りささんの話題作について、嫌いなら呼ぶなよのあらすじや結末が気になる、という方は多いのではないでしょうか。読者の感想やネタバレを含めた詳しい内容を知ってから本を読みたいと感じる気持ち、よく分かります。この記事では、収録されている各物語の隠された意味や見どころまで、余すところなくお伝えしていきますね。
- 嫌いなら呼ぶなよの全体的なストーリーの流れ
- 話題となった眼帯のミニーマウスなどの収録作品の詳細
- 本作ならではのブラックユーモアあふれる見どころ
- 実際に読んだ読者のリアルな感想と評価
嫌いなら呼ぶなよのあらすじと基本情報

まずは、本作の全体像やそれぞれの物語が持つユニークな設定についてお話ししますね。思わず引き込まれるストーリー展開が魅力的なんですよ。
全体のあらすじを簡単に解説
本作は、コロナ禍という特殊な状況下で浮き彫りになる人間の「明るすぎる闇」を描いた4つの短編からなる物語です。ここでは、収録されている4つの物語それぞれのあらすじを順番にご紹介しますね。
眼帯のミニーマウス
主人公は、可愛くなるためのルッキズムに執着する女性です。より美しい二重まぶたを手に入れるために美容整形を行い、職場でカミングアウトしたところ、先輩や同僚たちから執拗にいじられてしまいます。しかし彼女は泣き寝入りすることなく、独自の美学を貫いて斜め上の反撃に出るという、痛快でたくましいストーリーになっています。
神田タ(カンダタ)
推しのYouTuber「神田」に熱中する飲食店バイトの女性が主人公です。彼女は熱心なファンでありながら、気を引くために過激なアンチコメントも送り続けていました。ある日、神田自身がコメントを読んでいない事実を知り、さらに自分を「有象無象」呼ばわりされたことに逆上して、とんでもない暴走を引き起こしてしまうスリリングな展開です。
嫌いなら呼ぶなよ
表題作である本作は、主人公の霜月が妻の親友の新築パーティーに招かれるところから始まります。しかし、そこはなんと霜月の不倫を糾弾するための私的裁判の場だったのです。よってたかって責め立てられる霜月ですが、彼の心の中には反省の色が全くなく、独自の自己正当化や逆ギレが繰り広げられていくのが見どころです。
老は害で若も輩
この物語には、なんと作者と同名の作家「綿矢りさ」が登場します。彼女とベテランのフリーライター、そしてその間を取り持つ出版社の若手編集者の3人が、仕事のやり取りをきっかけにメール上で壮絶なバトルを展開します。最初は丁寧だった文面が次第に荒れ狂い、本音と暴言が飛び交うカオスな結末は圧巻ですよ。
各短編はそれぞれ独立していますが、共通して「周囲の圧力とそれに反発する個人の内面」がテーマになっています。
どの物語も、一見普通の人々が心の中に飼っている毒々しい本音が爆発する瞬間を描いており、読み進めるごとにその痛快さと恐ろしさの虜になってしまうかなと思います。ここでご紹介したあらすじや解釈はあくまで一般的な目安ですので、詳細なストーリーはぜひご自身の目で確かめてみてくださいね。
収録作の眼帯のミニーマウス
この短編集の中でも特にインパクトが強いのが、最初のお話です。主人公の「りなっち」は、ミニーマウスを愛し、可愛くなるためのルッキズムに執着する女性です。
彼女はより美しい二重を手に入れるために美容整形を行うのですが、それを職場でカミングアウトしたことで、先輩や同僚たちから執拗にいじられるようになります。しかし、彼女はただ泣き寝入りするようなキャラクターではありません。
怒りや悲しみをストレートにぶつけるのではなく、自らの美学を貫きながら斜め上の反撃に出る姿は、ハラハラしつつも目が離せません。
周囲の偏見に屈せず、我が道を行く彼女のたくましさは、現代のSNS社会や同調圧力に対する一つの答えなのかもしれませんね。
ブラックな笑いが本作の見どころ

綿矢りささんの作品といえば、繊細な心理描写が特徴ですが、本作ではそこに強烈なブラックユーモアが加わっています。
登場人物たちはみな、どこか倫理観がズレていたり、エゴイスティックだったりします。例えば、推しのYouTuberに過激なアンチコメントを送り続ける女性や、不倫を絶対に認めず被害者ぶる男性など、現実では絶対に関わりたくない「ヤバい人」ばかりが登場します。
しかし、彼らの脳内で繰り広げられる毒に満ちた言い訳や理不尽なツッコミが、読んでいるうちにだんだんと滑稽に思えてきて、思わずクスッと笑ってしまうんです。この「不気味なのに笑える」という絶妙なバランスこそが、本作最大の魅力だと言えますね。
生々しいエピソードは実話?
読んでいると「これって実際にあった話なんじゃないか?」と思ってしまうほど、会話や心理描写がリアルです。特に、コロナ禍におけるマスクの有無や、SNSでの匿名コメントの過激化といったテーマは、私たちが現実に経験してきたことばかりですよね。
もちろん本作はフィクションの小説ですが、現代社会の空気をここまで生々しく切り取れるのは、作者の鋭い観察眼があってこそです。
最終話の「老は害で若も輩」では、なんと作者自身と同名の「綿矢りさ」という作家が登場し、編集者やライターとメールで壮絶なバトルを繰り広げます。どこまでが本音でどこからが創作なのか、境界線が曖昧になる感覚も楽しんでみてください。作品の背景や正確な情報は公式サイトをご確認くださいね。
嫌いなら呼ぶなよのあらすじと読者の声

ここからは、作品のジャンルや作者について深掘りしつつ、実際に読んだ方がどのような感想を抱いたのかをご紹介していきます。
嫌いなら呼ぶなよのジャンルは
本作のジャンルは、現代純文学でありながら、ブラックコメディや心理サスペンスの要素も併せ持っています。
人間のドロドロとした感情を扱いながらも、文体は非常にポップで疾走感があります。重苦しいテーマを軽やかに、かつ鋭く描き出しているため、普段あまり純文学を読まない方でもサクサクと読み進められるエンターテインメント性が高い作品ですね。
作者の綿矢りさについて
作者の綿矢りささんは、2001年に『インストール』で文藝賞を受賞してデビューし、2004年には『蹴りたい背中』で芥川賞を史上最年少で受賞された、日本を代表する女性作家の一人です。
初期の初々しい青春小説のイメージが強い方もいらっしゃるかもしれませんが、年齢と経験を重ねるにつれて、作風はより多彩で力強いものへと変化しています。本作では、そんな彼女の「パンクな毒」がこれでもかと炸裂しており、新たな代表作と呼ぶにふさわしい仕上がりになっています。
読者の感想や口コミをチェック

実際にこの本を手にとった読者の方々は、どのような感想を持ったのでしょうか。ネット上のレビューをいくつかまとめてみました。
| 評価ポイント | 読者のリアルな声 |
|---|---|
| ユーモアと爽快感 | 「言葉選びのセンスが抜群で、ドロドロしているのに最後はスッキリする」「美容院で読んでいて思わずニヤニヤしてしまった」 |
| キャラクターのクセ | 「登場人物全員がきつくて嫌悪感を抱くのに、なぜか共感してしまう部分があって不思議」「周りにはいてほしくないけど、本の中で観察するのは最高に面白い」 |
| 時代性の切り取り | 「コロナ禍の閉塞感や、SNSの承認欲求など、現代の痛いところを的確に突いている」 |
多くの方が、登場人物の倫理観に眉をひそめつつも、その圧倒的なテンポの良さとワードセンスに魅了されているようです。読書後の印象は人それぞれですので、本を購入される際の最終的な判断は専門家にご相談ください、と言いたいところですが、まずはご自身で試し読みをしてみるのが一番かも知れませんね。
嫌いなら呼ぶなよのあらすじまとめ
ここまで、綿矢りささんの意欲作について、魅力や読者の声をお届けしてきました。嫌いなら呼ぶなよのあらすじを振り返ってみると、ただのドロドロした人間ドラマではなく、現代を生きる私たちが心に秘めている「言いたくても言えない本音」を代弁してくれるような、非常にエネルギーに満ちた作品であることが分かります。
理不尽な同調圧力や、SNSでの匿名の悪意、そして自分勝手な正義感。そんな息苦しい世の中に対して、「嫌いなら呼ぶなよ!」と心のなかで叫びたくなる瞬間は誰にでもあるはずです。
日々の生活でちょっとストレスが溜まっている方や、スカッとしたい方にはたまらない一冊だと思いますので、興味を持たれた方はぜひ実際にページをめくって、この「明るすぎる闇」を体験してみてくださいね。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

