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『おいしいコーヒーのいれ方』小説のあらすじと恋の行方

『おいしいコーヒーのいれ方』小説のあらすじと恋の行方 あらすじ・要約
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から光が差し込むレトロな喫茶店で、コーヒーカップと開かれた本が置かれたテーブルと、奥で談笑するカップルの様子

こんにちは。あらすじブックマーク、管理人の「おうみ」です。

村山由佳さんの『おいしいコーヒーのいれ方』、本当に長い間愛され続けたシリーズですよね。私が読み始めた頃は主人公たちと年齢が近かったのに、気づけばすっかり追い越してしまいました。

この小説シリーズのあらすじを検索されたということは、これから読み始めようか迷っているか、あるいは昔読んだけど「結局、二人はどうなったんだっけ?」と気になっている方かなと思います。

なにしろ25年以上も続いた物語(完結しています!)なので、登場人物の勝利とかれんが「いとこ」で「教師と生徒」という禁じられた関係からどうなったのか、セカンドシーズンで勝利がオーストラリアへ行った理由の「罪」とは何だったのか、そして二人の恋の行方、その結末がどうなるのか、気になるポイントが多いですよね。あまりに二人の関係が「もどかしい」という評価も有名です。漫画(コミカライズ)版との違いを気にする方もいるかもしれません。

この記事では、そんな『おいしいコーヒーのいれ方』小説シリーズの壮大なあらすじを、ファーストシーズンから気になる完結編まで、物語の軌跡をしっかり追っていきますね。

この記事で分かること
  • 小説『おいしいコーヒーのいれ方』の核心となるあらすじ
  • 主要登場人物たちの関係性と魅力
  • シリーズ全巻の構成とファースト/セカンドシーズンの違い
  • 最終巻で描かれた二人の選択
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『おいしいコーヒーのいれ方』小説のあらすじ紹介

まずは物語の導入部分、二人が出会う「ファーストシーズン」のあらすじと、作品の基本的な情報について紹介しますね。この物語の魅力は、なんといっても複雑な障害設定にあるんです。

勝利とかれん、主要登場人物

美術室で、絵の具のパレットを持った女性教師が生徒を見つめている。生徒は制服姿で本を抱え、窓の外の夕焼けを見ている。

物語は、二人の主人公の視点が重要になります。

和泉 勝利(いずみ しょうり)

本作の主人公。物語が始まる時点では高校三年生です。父親の転勤がきっかけで、いとこの家(花村家)で暮らすことになります。繊細なところもありますが、かれんには一途な想いを寄せていきます。喫茶店「風見鶏」でのアルバイトが、彼の人生にとって重要な場所になっていくんですね。

花村 かれん(はなむら かれん)

本作のヒロイン。勝利の5歳年上のいとこです。しかも、勝利が通う高校に新任の美術教師として赴任してきます。彼女には「花村家の養女である」という重要な秘密があって、それが物語に深く関わってきます。喫茶店「風見鶏」のマスターは、どうやら彼女の「実の兄」らしい…というのも大きなポイントです。

禁じられた設定:いとこで教師と生徒

和室のような空間で、制服を着た男子生徒と絵の具のパレットを持った女性が向き合っている。窓の外には洗濯物が干されている。

この物語のあらすじの根幹は、二人が置かれた「禁じられた状況」にあります。

読者が「もどかしい!」と感じる理由は、この障害が一つじゃないからなんですね。整理してみると、こんな感じです。

勝利とかれんの「四重の障害」

  • 血縁:二人は「いとこ」同士。
  • 年齢:かれんが「5歳年上」。
  • 立場:かれんは勝利の高校の「教師」(勝利は「生徒」)。
  • 距離:二人は同じ家で「同居」している。

これだけ揃っていたら、それはもう簡単には進展しませんよね…。
この「好きだけど、好きになってはいけない」という葛藤が、シリーズ全体を貫くテーマになっています。

ファーストシーズンの純情な恋

ファーストシーズン(全10巻)は、まさに二人の原点であり、物語の土台となる「青春純情恋愛小説」パートですね。

この時期のあらすじの魅力は、何といっても「一つ屋根の下」で暮らす日常と、「学校」という公の場での非日常的な緊張感、このギャップにあると私は思います。

家では弟の丈も交えて、家族として食卓を囲んだり、何気ない会話をしたりする。勝利にとっては、教師ではない「かれんさん」の姿がすぐそこにあるわけです。でも一歩外に出て学校に行けば、彼女は「花村先生」で、自分は「生徒」。この「家での親密な距離」と「学校での絶対的な距離」が、勝利の恋心をますます複雑にしていくんですね。

物語は主に勝利の視点で進むので、高校生らしい繊細な心の動きや、年上の女性(しかも教師でいとこ!)へ向かう一途な想いが、本当に丁寧に、これでもかというくらい描かれています。

だからこそ、読者レビューでよく言われる「もどかしい」展開になるんです。大きな事件が次々起こるというよりは、日々の小さな出来事の積み重ね。例えば、勝利のアルバイト先である喫茶店「風見鶏」での偶然の出会いや、ふとした瞬間に見せるかれんさんの素顔に、勝利が一喜一憂する…。こうした描写が、読んでいて本当に焦(じ)れったい(笑)。

でも、この「もどかしさ」と「純粋さ」こそがファーストシーズンの醍醐味ですね。この焦れったいほどの時間をかけて築かれる信頼関係が、後のセカンドシーズンで描かれる大きな試練に立ち向かうための、二人の絶対的な基盤になっていくんです。

漫画版と小説の違いは?

『おいしいコーヒーのいれ方』は、青沼裕貴先生によってコミカライズ(漫画版)もされています。

あらすじの大きな流れは、小説のファーストシーズンの導入部を踏襲しています。勝利が花村家で同居を始めるところから描かれていますね。

最大の違いは、やはり「ビジュアル」があること。小説では読者の想像に委ねられていた勝利のまっすぐな表情や、かれんさんの儚げな美しさ、弟・丈の快活さなどが、青沼先生の美麗な作画でハッキリと描かれます。

小説でじっくりと心理描写を味わうのも良いですし、漫画版でキャラクターの魅力を視覚的に楽しむのもオススメですね。

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『おいしいコーヒーのいれ方』小説あらすじと結末

ファーストシーズンで関係性を深めた二人ですが、物語はそこで終わりません。「セカンドシーズン」では、さらに大きな試練と、二人の未来に関わる重大な局面が描かれます。

セカンドシーズンの「罪」と遠距離

エアーズロックを背景に、広大なひび割れた大地に立つ日本人男性。地面には古い写真が埋もれており、そこには二人の女性が写っている。

セカンドシーズン(全9巻)に入ると、物語は「大人の恋愛小説」へと一気にスケールアップします。

二人はまず「遠距離恋愛」という試練に直面します。しかし、本当の試練は別にありました。物語の途中で、勝利が「背負いきれない罪の意識」を抱え、すべてを放り出してオーストラリアのエアーズロックへと「逃亡」してしまうんです。

セカンドシーズンの重いテーマ

ファーストシーズンの純情な雰囲気とは異なり、「罪の意識」や「逃避」といった重いテーマが中心になります。勝利が何から逃げたのか、その「罪」とは一体何だったのか…ここがセカンドシーズンのあらすじの核心であり、物語の最大の転換点かもしれません。

この勝利の挫折と、彼を待ち続けるかれんの強さ(と弱さ)が、セカンドシーズンでは描かれます。勝利がオーストラリアでの1年間で何を見つけ、どう成長するのかが、物語の行方を決める最大の鍵となります。

シリーズ全巻の構成と完結情報

ここで、シリーズ全巻の構成をおさらいしておきますね。このシリーズは、2020年に『ありふれた祈り』をもって、25年以上の歴史に幕を下ろし、完結しています。

ファーストシーズン(全10巻)

  1. キスまでの距離
  2. 僕らの夏
  3. 彼女の朝
  4. 雪の降る音
  5. 緑の午後
  6. 遠い背中
  7. 坂の途中
  8. 優しい秘密
  9. 聞きたい言葉
  10. 夢のあとさき

セカンドシーズン(全9巻)

  1. 蜂蜜色の瞳
  2. 明日の約束
  3. 消せない告白
  4. 凍える月
  5. 雲の果て
  6. 彼方の声
  7. 記憶の海
  8. 地図のない旅
  9. ありふれた祈り(最終巻)

これ以外にも番外編(アナザーストーリー)も刊行されていますが、本編は上記の全19巻で完結です。

気になる最終巻の結末は?

さて、いよいよ結末です。25年も続いた物語がどう終わるのか、一番気になるところですよね。

もちろん、ここで「こうなりました」と全てを明かしてしまうのは、これから読む方の楽しみを奪ってしまいますし、何より野暮かなと思います。

ただ、これだけは言えます。25年間、多くの障害や苦難を見守ってきた読者として、「よかった」と深く安堵できる、二人らしい選択が描かれています。

最終巻『ありふれた祈り』の展開

とはいえ、最終巻でも最後の試練が二人を待ち受けます。

  • オーストラリアから成長して帰国した勝利。
  • しかし、かれんと再会するも、二人の会話はすれ違ってしまいます。
  • そして、かれんの口からは、勝利が「最も恐れていた言葉」が…。

この「最後のすれ違い」を、二人はどう乗り越えるのか。勝利はオーストラリアで得た成長を、かれんは待ち続けた想いを、どう形にするのか。ぜひ、ご自身の目で見届けてほしいクライマックスです。

二人の恋の行方

二人の恋の行方

「結局、二人は幸せになれるの?」…この物語を追いかける読者の関心は、もう本当に、これに尽きますよね。

ファーストシーズンで描かれた、あの息苦しいほどの「禁じられた」状況から始まって…。セカンドシーズンでは、物理的な「遠距離」という試練、そして何より、勝利の心を深く苛んだあの「罪」と、そこからの「逃避」。本当に、普通の恋愛小説ならとっくに心が折れてしまいそうな、あまりにも多くの、そして重い試練を二人は経験してきました。

だからこそ、この物語の結末は、単に「二人が結ばれたかどうか」という単純なゴールではないんです。特にセカンドシーズンで浮上した、あの重い「罪」の意識。これを勝利自身がどう清算し、そして、かれんがそれをどう受け入れるか。これができなければ、二人に未来はなかったはずです。

25年という歳月は、単に二人が大人になるための時間ではありませんでした。それは、過去のすべての出来事—もどかしい恋心も、犯した過ちも、逃げ出した弱さも—すべてを「二人で生きていくための一部」として受け入れるための、必要な時間だったんだと私は思います。

最終的に二人が下す「選択」は、とても静かで、でも確固たるものです。それは、長年二人を見守ってきた読者にとって、「ああ、ここまで本当に長かった…。でも、この二人のこの選択が見られて良かった」と、心の底から思えるような…。まさに最終巻のタイトル『ありふれた祈り』が届いたような、温かい着地点なんです。

この”温かさ”がどんなものなのか、二人がどんな未来を選び取ったのかは、ぜひご自身の目で確かめてみてください。25年分のカタルシスが、そこには待っていますから。

『おいしいコーヒーのいれ方』小説のあらすじ総括

『おいしいコーヒーのいれ方』の小説のあらすじを追ってきましたが、いかがでしたでしょうか。

単なる恋愛小説ではなく、一人の青年(勝利)と一人の女性(かれん)が、多くの障害や自分自身の弱さと向き合い、成長していく25年間の壮大な年代記(クロニクル)でした。

ファーストシーズンの「もどかしさ」も、セカンドシーズンの「苦しさ」も、すべてが二人のあの未来のために必要だったんだな、と感じられます。

もしこれから読む方は、ぜひファーストシーズンの1巻から、二人が見つける未来をじっくりと楽しんでみてくださいね。

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