こんにちは、あらすじブックマークのおうみです。
『この涙が枯れるまで』というタイトルを見て、「どんな恋愛小説なのか」「読む前にあらすじだけ知っておきたい」と気になった方も多いと思います。ゆきさんによる本作は、高校の入学式で出会った優と百合の恋を軸に、好きなのにすれ違ってしまう苦しさや、誰かを大切に思い続けることの重さを描いた純愛小説です。
ただ、この作品は終盤の展開が読後感を大きく左右します。そこでこの記事では、重大なネタバレは避けながら、物語の基本的な流れ、優・百合・ナナの関係、泣けると言われる理由、続編とのつながりまで紹介します。「内容は知りたいけれど、一番大事なところは自分で読みたい」という方にちょうどいい範囲です。
- 『この涙が枯れるまで』の基本的なあらすじ
- 優・百合・ナナを中心とした登場人物
- 泣ける恋愛小説として支持される理由
- 続編『この声が枯れるまで』とのつながり
『この涙が枯れるまで』小説のあらすじ
まずは作品の基本情報と、重大なネタバレを避けたあらすじから見ていきます。本作は、優と百合の恋だけでなく、そこへナナが加わることで気持ちが複雑に交差していく物語です。誰が正しい、誰が悪いと簡単には決められないところが、読者の心を揺らします。
作品情報と受賞歴
『この涙が枯れるまで』は、ゆきさんによる恋愛小説です。ケータイ小説サイト「野いちご」で発表された作品が書籍化され、第1回日本ケータイ小説大賞の優秀賞を受賞しました。2007年にスターツ出版から単行本が刊行され、2009年には文庫版、2017年には新装版も発売されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 作品名 | この涙が枯れるまで |
| 著者 | ゆき |
| 出版社 | スターツ出版 |
| ジャンル | 恋愛・純愛小説 |
| 単行本発売 | 2007年5月30日 |
| 受賞 | 第1回日本ケータイ小説大賞 優秀賞 |
書籍化当時、著者のゆきさんは現役高校生作家として紹介されていました。同世代の登場人物が抱える嫉妬や迷い、言葉にできない感情が近い距離感で描かれているのも、本作の特徴です。
作品の書誌情報や公式あらすじは、野いちご公式『この涙が枯れるまで』書籍ページで確認できます。新装版については、スターツ出版の新刊発表にも掲載されています。
紙の本で読みたい場合は、現在流通している『この涙が枯れるまで』新装版を探すと分かりやすいでしょう。価格や在庫は変わるため、購入時は各書店の最新情報を確認してください。
ネタバレなしのあらすじ
物語は、高校の入学式の日から始まります。主人公の優は、そこで百合と出会い、お互いにひと目で惹かれ合います。やがて二人は付き合うようになり、青春らしい恋が始まります。

しかし、優の心に引っかかるのが百合の元彼の存在です。百合を好きだからこそ気になり、信じたいのに疑ってしまう。小さな不安が積み重なった結果、二人は別れることになります。
優は百合を忘れようとし、新しい恋人としてナナと付き合い始めます。それでも、優の中から百合への思いは消えません。学校で姿を見かけるだけでも気持ちが揺れ、過去の恋が終わっていないことを思い知らされます。
一方の百合にも別の時間が流れています。つまり本作は、「別れた二人がすぐによりを戻す」という単純な復縁物語ではありません。別れたあと、それぞれが別の人と関わりながら、それでも消えない思いと向き合っていくことが大きな軸になっています。
物語の中心は、誰と結ばれるのかだけではありません。信じること、疑うこと、傷つけた相手とどう向き合うか。好きな人を失いたくないという恐れが、優たちの選択を少しずつ変えていきます。
終盤には大きな出来事が待っていますが、この記事ではそこには踏み込みません。優が何を選び、その先で何を受け止めるのかは、本編で確かめたほうが『この涙が枯れるまで』というタイトルの重みを感じられるはずです。
優と百合とナナの関係
物語を追ううえで覚えておきたいのは、優、百合、ナナの三人です。優は入学式で百合と出会い、ひと目で惹かれます。ただ、百合の元彼を意識しすぎたことで嫉妬や不安が膨らみ、自分から関係を壊してしまう不器用さも持っています。
百合は優が好きになった相手ですが、単に「主人公に愛されるヒロイン」として描かれているわけではありません。優が想像する百合の気持ちと、百合自身が抱えている思いにはズレがあります。そのズレが、二人のすれ違いをさらに大きくしていきます。
そしてナナは、優が百合と別れたあとに付き合う女性です。三角関係のもう一人という位置に見えますが、ナナにも過去があり、優との関係に期待があります。だからこそ、優と百合だけを応援していれば気持ちよく読める話にはなりません。

◆おうみのワンポイントアドバイス
三角関係の作品では「主人公が誰を選ぶのか」だけを追いがちです。でも本作は、ナナの立場から読むと印象がかなり変わります。誰かを選ぶことは、別の誰かを傷つけることにもなる。そこまで含めて読むと、物語の切なさがより伝わってきます。
すれ違いが切ない理由
優と百合の恋を一言で表すなら、「好きなのに、好きだけではうまくいかない恋」です。二人は出会った瞬間から惹かれ合います。それなのに、関係が深くなるほど不安も大きくなっていきます。
特に優は、百合の元彼を意識することで、目の前にいる百合よりも自分の中の想像に振り回されます。恋愛では相手の気持ちを100%確かめることはできません。だから信じるしかない場面がある。でも、好きであればあるほど「もし自分より大切な人がいたら」と考えてしまうこともあるでしょう。

別れたあとにはナナが現れるため、問題はさらに複雑になります。今そばにいる人を大切にするのか、それとも心に残り続ける人へ戻るのか。どちらへ進んでも誰かが傷つくので、優の迷いは簡単には終わりません。
検索結果には終盤の重大な出来事まで書かれているページもあります。初読の驚きを残したいなら、「結末」「最後」などの言葉を組み合わせた検索は読了後に回すのがおすすめです。
『この涙が枯れるまで』小説あらすじ後の見どころ
あらすじを知ったあとに気になるのは、「なぜ泣けると言われるのか」「続編まで読むべきか」といったところでしょう。ここからは、ストーリーそのものではなく、本作が長く記憶に残る理由と、読書前に知っておきたいポイントを見ていきます。
泣けると言われる理由
『この涙が枯れるまで』が泣けると言われる理由は、悲しい出来事があるからだけではありません。大きいのは、優と百合が何度もすれ違い、そのたびに「もっと早く伝えていれば」「あのとき信じていれば」と思わせる積み重ねです。
読者は二人の気持ちをある程度知っているため、本人たちが分かり合えないほどもどかしくなります。ようやく距離が縮まりそうになると安心し、また離れると苦しくなる。その感情の波が続いたあとに終盤へ入るので、物語の出来事がより大きく響きます。
また、本作には2000年代のケータイ小説らしい、感情をまっすぐ言葉にする作風があります。気持ちが近く、ドラマ性も高め。そこが好みに合えば一気に入り込めるでしょう。一方で、静かな日常を淡々と描く小説が好きな人には、展開が濃く感じられるかもしれません。
続編はこの声が枯れるまで
『この涙が枯れるまで』には続編があります。タイトルは『この声が枯れるまで』。前作の主人公・優の娘である百合が主人公となり、父の母校に通う高校生として新たな恋を経験する物語です。

続編で気になるのは、娘の名前がなぜ「百合」なのかという点でしょう。その名前には前作とのつながりがあり、『この涙が枯れるまで』を読んだ人ほど意味を感じやすい構成になっています。
そのため、読む順番は『この涙が枯れるまで』からがおすすめです。先に続編のあらすじを詳しく調べると、前作の重要な情報まで知ってしまう可能性があります。シリーズをまとめて読む場合も、まずは『この涙が枯れるまで』から読み始めるほうが自然です。
こんな人におすすめ
本作が合いやすいのは、すれ違う恋愛をじっくり読みたい人です。好きだと分かっているのに簡単には結ばれない、相手を思うほど判断を間違えてしまう。そんなもどかしさまで含めて恋愛小説を楽しめるなら、相性はいいと思います。
また、2000年代のケータイ小説を読んでいた人には、当時の読書体験を思い出す一冊にもなります。短い文章や感情を前面に出した語り、ドラマ性の高い展開など、あの時代ならではの雰囲気があります。
同じように、限られた時間の中で誰かを思う恋愛小説が好きなら、『余命一年の僕が余命半年の君と出会った話』小説のあらすじも読み比べやすい作品です。時代も語り方も違いますが、「一緒にいられる時間」をどう受け止めるかという点では共通するものがあります。
この涙が枯れるまでのよくある質問
Q1. 『この涙が枯れるまで』はどんな小説ですか?
A. 高校の入学式で出会った優と百合の恋を中心に、すれ違い、別れ、新しい恋、消えない思いを描く純愛小説です。ナナを含めた三人の気持ちが交差し、物語は少しずつ大きく動いていきます。
Q2. ネタバレなしでも楽しめますか?
A. はい。むしろ初めて読むなら、終盤の具体的な出来事を知らないほうが楽しみやすい作品です。公式あらすじ程度でも、三人の関係と物語の雰囲気は十分につかめます。
Q3. 新装版と旧版は何が違いますか?
A. 作品は2007年に単行本化され、その後文庫版や2017年の新装版が発売されています。これから紙で読むなら新装版が探しやすいでしょう。正確な在庫や価格は出版社や書店の公式サイトをご確認ください。
Q4. 続編はありますか?
A. あります。続編は『この声が枯れるまで』で、優の娘・百合が主人公です。前作とのつながりがあるため、『この涙が枯れるまで』を先に読むのがおすすめです。
『この涙が枯れるまで』小説のあらすじまとめ
『この涙が枯れるまで』は、高校の入学式で出会った優と百合が惹かれ合い、恋人になるところから始まります。しかし、百合の元彼をめぐる不安から二人はすれ違い、別れた優はナナという新しい恋人と付き合うことになります。それでも百合への思いを消せず、優は二人の間で揺れていきます。
本作の魅力は、ただ運命的な恋を描くだけではなく、嫉妬や疑い、後悔によって自分から大切な関係を壊してしまう未熟さまで描いていることです。そしてナナの存在があるからこそ、優と百合が好き同士という事実だけでは解決できない苦しさが生まれています。
これから読むなら、結末の検索は少しだけ我慢してみてください。優が何を選び、その先で何に向き合うのか。そこを知らずにページを進めるからこそ、『この涙が枯れるまで』というタイトルが最後に違った重さで響いてくるはずです。

